セイントドラゴン
前から見ても、台座の地が目立たない。
プラモデルシリーズの第2弾。ペガサスがかなり難しかったので、作るのに身構えそうになるが、ペガサスが難しすぎるせいか、それほど難しくもなく、さくさく組み立てることができる。難易度としてはプラモデル全体から見ても非常に低いので初心者にも簡単に組み立てられるだろう。しかも、組み立てた後の扱いも比較的容易で、壊すということもないだろう。
当時はセイントペガサスではその作りにくさに泣き、セイントキグナスでは肩のパーツと胸のパーツの取り外しに苦労し、セイントフェニックスでは後ろの3本の尾っぽを無くしそうになり、セイントアンドロメダでは鎖の先端をつけるのに苦労していた。その苦しい記憶は今でも覚えているというのに、セイントドラゴンについてはあまり記憶に残っていない。それほど苦労する点は少ない、と思っていた。が、今作り直してみると、意外と難しいことに驚かされる。といっても致命的な難しさではないので、ちょっと気をつければ対処できるものばかりだ。
まず気をつけなくてはいけないのは、右腕の向きである。右腕をつけるのを失敗してしまうと、右肩に載せる龍の爪がなかなかきれいにつけることが出来なくなってしまう。最初に組み立てたセイントドラゴンは右肩の龍の爪だけがやや後方を向いてしまっている。それだけならまだしも、顔の正面に腕がかかってくるので見た目にもあまりよくない。下の写真もそのせいでうまく顔が写っていないのだ。
で、2体目はなるべく右手をやや傾けるように作ろうとしたが、ある程度の角度は決められてしまっているので、傾けるのにも限度がある。この微妙な角度を頑張って見極めよう。それさえ見極めたら、セイントドラゴンは青銅聖衣5人の中でも非常に勇ましいポーズなので、組み立て甲斐があるのではないだろうか。
後ろから見ると、しっぽがちょっとかわいく見える。
肩に乗せる龍の爪は聖衣体系に比べてやや平べったい。聖衣体系はちょうど肩をすっぽりと覆うようになっていた。しかし、プラモデルでは極端に言えば、平べったい龍の手のひらを肩に乗せているので、ちょっと違和感を覚えてしまう。この点ではやや聖衣体系の方が出来がよいといえるかも。平たすぎるので、肩に対して大きく見えるのだ。詳しくは下の写真を参照。
専用パーツは腰のパーツ。しかし、この腰のパーツが曲者である。腰のパーツが広がっているような形なので、非常にもろいのだ。気をつけないと割れてしまう。今まで見たジャンク品の中にはそういった割れ方をしているものが多かった。この割れ方をしてしまうとたとえ接着剤で引っ付けてもすぐに折れてしまうので、修復は不可能である。接着している方向と垂直に力がかかるとそれですぐに割れるのだ。
あと、膝のパーツにも気をつけなければいけない。膝のパーツの両側についている出っ張りがすごく細いので割れそうになるのだ。人形につけるときはまだしも台座につけるときは、台座のつける部分の方が出っ張りの間隔よりも広いので、まさしく割れそうになるのだ。あまりたやすく何度もつけたり外したり出来ない。
その台座は聖衣をつけてこそドラゴンの形になるが、つけていなければなんとなく戦隊シリーズに出てくるようなロボットが変形する途中段階というか、人工衛星というか、そんな妙に機械チックな形をしているように見えるのだが、僕だけか…。マスクを乗せる部分が丸い円柱のようになっているせいだろうか。また、うまい具合に脛のパーツを乗せる部分が並んでいるのだから、余計にロボット見たく見えてしまう。
また、その台座に爪を乗せたら、妙に違和感を覚える。台座に乗せても平たすぎるし、妙に長すぎるので、不恰好になってしまう。もう少し短かったら、聖衣体系よりも見栄えがするものになっていただろうに。