プラモデル
正直なことを言えば、プラモデルは聖衣大系の劣化版だった。青銅聖衣は1980円。それを5人分なんて、当時の我が家では絶対に無理だったのだ。ましてや黄金聖闘士なんて…。
1つ300~600円のプラモデルは非常にお手軽だったため、青銅と黄金、新生青銅は買ってもらえた。単純に(300×5)+(600×11)+1200+(500×5)=11,800円。結構かかっている。1980円の聖衣大系をほぼ6体買ってもらえることになるから、青銅は揃えられたことになる。でも、当時の自分にプラモデル(新旧青銅、黄金聖闘士)22体と聖衣大系5体のどっちがいい?って聞いても、さんざん悩むだろう。
ちょっと自慢なのは、黄金聖闘士を飾るポスターをもらえたことである。他府県の親戚の家に行ったときに、親戚からもらったお小遣いでプラモを買ったら、お店の人からもらえた。持って帰るのに苦労した。
買ってもらえたものを一通りそろえたら、やることがなくなって、旧青銅のプラモをマジックで色を付けていた。台座なんて黒のマジックで真っ黒に塗っていたから、大変だった。
ちょっと慣れてくると、プラモデル用の塗料も買ってはみたのだが、当然使いこなせるものじゃなく、大失敗した。
聖衣大系に比べて安価だということで買っていたプラモデルだが、自分で作る愛着や既にポーズが付いていて飾りやすいこと、取り扱いの気軽さがある。聖衣大系とは違う魅力があるんだな。
当時、他のコレクション同様、引っ越しの際に処分した。今持っているプラモデルは90年代以降にそろえたものであるが、一応当時のものである。再版物も買ったが、紹介しているのは、全て当時物だ。
設計上、仕方ないのかもしれないが、人形と台座に別のパーツを使っているものがある。そのパーツのことを「別パーツ」と呼んでいる。例えば初期ペガサスの腰パーツは人形と台座とで別物を使うので、それが「別パーツ」である。