ペガサスクロス
よく見れば、黒が目立っているが、それすらもかっこいい。
貧しい我が家だったが、それでも買ってもらえた一品。いやぁ、 うれしかったのなんのって。ずいぶんと遊びつくしたものだった。ちなみに当時買ったもえらえた聖衣大系は3つ。ペガサスと、スカイとサジタリアスだ。
台座状態にすると、どうしてもペガサスの首が真っ黒なのが気になってしまう。全体的なデザインとしては悪くないのだが、「分解装着」という観点で見ると、やっぱり物足りない。
反対に、前足後ろ足の処理は素晴らしい。実際の馬の脚の構造とは全く異なるといえば、異なるが、それでも破綻なくまとまっている。玩具前提で原作とは別デザインになっているから当たり前だが、特に後ろ足の作りが気に入っている。アニメのデザイン通りにきちんとできている(いや、だからアニメと連動しているのだが)。
その台座に太もものパーツをつけるのは簡単なのだが、外すのは結構難しい。力を入れてもなかなか抜けない。しかし、あまり力を入れすぎてしまうと壊れてしまうので慎重に扱わなければならない。僕が試した中で最も安全な方法は台座を裏返し、太もものパーツの両側を押してやると簡単に外れるので、安心だ。
翼で隠れているが、胴体にはあんまりパーツがない。
変わって人形形態もなかなか細かい技術を持っている。人形の脇の下の小さなくぼみがある。胸のパーツはそこに引っ掛けるようになっている。こんなテクニックが1980年代に既に確立されていたとはバンダイ様様である。
ヘルメットにつける羽のパーツはプラスチック製でつけはずし可能だが、うれしいことに2個一対が二対用意されていて、なくなっても予備がある。うれしい心遣いだ。幸いに僕がネットオークションで買ったものは予備の一対と使用している一対が両方あった。
プラモデルでは肩のパーツに翼をつけると重心が高くなって傾きやすくなったが、さすがにこの聖衣大系はなかなかしっかりしていて、翼をつけていても傾くことはない。
左手につける盾なのだが、プラモデルでは左手のパーツに凸部があってそこにはめるようになっている。しかし、聖衣大系ではその凸部がない。腕のパーツにスライドさせて装着するようになっている。これもまた細かい技術だなぁ。ちょっとでもサイズが違うとかみ合わないのだから。
個人的にはこの盾、とがっている方を肩に向けるのが正しいのではないかと思うのだが、現実には逆らしい。どうもあまりきれいな印象じゃないなぁ。