ブラックペガサス
暗黒聖闘士の中でも実は特に特徴のないキャラだったブラックペガサス。黒死拳のインパクトは強かったが、所詮は一番最初に登場したがゆえのかませ犬だったのか、あまり派手な活躍はしていない。同じ活躍しない暗黒聖闘士のブラックフェニックスのように数多く登場した分、インパクトがあった。
が、やはりキャラと聖衣は別物で、個人的にはブラッククロス5体の中で一番気に入っている。なんというか、元々ペガサスクロスのデザインが台座にしても人形にしても流れるようなフォルムですっきりしている。それが黒色と言うシックな色で作られたことによっていっそうシンプルさが際立っているように思えるのだ。
特に台座。青銅のペガサスの時は目だって仕方がなかった台座の地の色の黒が、今回はブラックと言うこともあってよく言えば一体化、悪く言えば混同する。それゆえに何もでしゃばるものがなく、うまくまとまっているように見えるのだ。ここまで言うといいすぎか。
黒色ではない部分と言えば、ベルトのバックル、マスクのペガサスの目である。ペガサスの目はよく見ると、深い赤色であり、他の部分とは違っている。写真でもよく見ればその違いが分かっていただけると思う。後、左手の盾の黄色。と言うことで、黒、赤、深い赤、黄色と言う4色のみで作られた聖衣である。
しかし、青銅ペガサスもそうだが、旧ペガサスの台座は非常に写真が取りにくい。縦に長いので写真に迫力が出ないのだ。青銅ペガサスはかなり横にむいて撮影したが、今回は少し正面向きを意識して撮影した。が、元々腕がないのでご覧のとおりあまりいい写真とはいえない。ただ出さえ地味に見えるクロスなのだから、迫力あるように撮影したかったのだが…。
人形状態では人形の肌が褐色がかっているのが最大の特徴だ。ブラックペガサスの本人自体、色黒だったのでそれを意識したものと思われる。目の色が水色と言うのは新しい色彩に見える。ここは白でもよかったのではないだろうか。また、当時の技術では仕方なかったのか、目も少し離れ気味なのが悔やまれる。
人形の肌が褐色なのは黒との相性もいいのだが、服の色が黒色なので、目立たなかった聖衣がいっそう目立たない。自分で撮っておきながらしたの写真をよく見ると、胸のパーツが一瞬見えない。後姿を見ていると、両足だって一瞬後方も聖衣に覆われているように見えてしまう。
でもこれは写真上のことであって実物は反射率が全く違うので人形状態では見た目が黒一色に見えることはない。
ブラッククロスが発売された当時、ジャンプでは抽選プレゼントをしていた。5人別々に応募する方式だった。どうしても欲しかった僕はブラックペガサスに応募して見たのだが、見事にはずれ。今でも残念で仕方がない。その抽選プレゼントのカラー告知ページが折込で見開きほどの大きさがあり、みていてかなり興奮したのを覚えている。
また、既に持っている大系が何か書かねばならなかったのだが、その時は何も持っていなかった。しかし馬鹿正直に持っていないと書いたらあたらないと思ってとりあえず「ペガサスクロス」と書いて見たのだが、当時純情だった僕はしばらく後悔の念にさいなまれていた。今でもいい思い出である(平気でうそをつく大人になったという意味ではない)。